コラム

hummingbird No.18 つながりの温度

いよいよ冬らしい空気が感じられ、吐く息の白さだけで子供たちは大喜びです。
頬を刺すようなピンとしたひんやり感は、秩父夜祭の澄み切った夜空を彩る満開の花火の記憶に繋がります。なかなかタイミングが合わず数年行けていないので、恋しいです。でも、幸せな記憶は永遠に色褪せないプレゼントのようですね。11月は子供たちの行事も満載で、ひとつひとつ終わってしまう淋しさと共に、あたたかな記憶がまた一つ増えた喜びもあります。

さて、10月から『続ける』を目標にしてきたゴミ拾いですが、ここから感じたことがありまして、今回はそのことについて書いてみようと思います。人のつながりについて。
ある朝、少し足を延ばしていつもとは違う道でゴミ拾いをしていると、お会いしたことの無い方から声をかけられました。お散歩が日課という、80代くらいの男性です。少しの間ですが足を進ませながらお話をしました。私にとってその時間はとても豊かなものでした。
私の住む地域は大変人口が多いのですが、地域のつながりは年々希薄になっているように感じます。子供がいると教育の場を通して知り合うことができましたが、コロナを機に削減・縮小された交わりの場もあり、リアルでの出会いのきっかけが減ったように感じます。

仕事もリモートで出来るようになってから、どこに住んでいても出来ることが増え、煩わしい人間関係から抜け出すように自由を求めて転居する人も増えていましたね。
想いの同じような人たちが集まりコミュニティを作りそれが小さな村のようになっているところも増えたのではないでしょうか。得意を持ち合ったり、循環している暮らしはとても素敵なことだと思うのです。私だったらどんなところで何がしたいかななど考えるとそれもまた楽しく夢が広がります。同時に、今の自分を見つめてみてハッとしました。「この暮らしを支えられているこの地域を大切にできているだろうか」「この地域の人たちのこと、どれだけ知っているだろう」町内会に属することを渋る人もいるのですが、私は属していながら大したことは何も出来ていません。回覧板に目を通すと、力を出してくださっているのは大体決まった方々で、気になりつつも積極的に参加できないのは「面倒なことを頼まれたらどうしよう」という弱さがあるからです。

その勇気が今はまだ持てず、出来る時にゴミ拾いをすると決めました。
子供達は、小さな社会の中で自分で選択のできない人間関係や苦手な行事に時に苦しみます。しかし、その中で自分がどうありたいか、時には孤立したり、時には調和しながら、その出会えたご縁の中で成長していく姿が本当にたくましく感じます。
私が今ここに存在する、その周りに支えとなって存在する多くのご縁を私はまだまだ大切にできていません。自分の住む場所でのつながりは有事の時にも必ず大切になりますよね。ゴミ拾いをきっかけに自分の足元の大切さを改めて考えることができました。

人とのつながりを大切にする上で忘れてはいけないことが「距離感」なのだと思います。
依存しすぎることも、背負いすぎることも調和のバランスが乱れる始まりではないでしょうか?どこかに負担がかかりすぎてしまうことの無いよう何事もバランスが大切ですね。ただそこにぬくもりが存在していたらいいなと願いつつ。
さて、いよいよ師走です。2023を振り返りつつ、来年はこんな年にするぞ!(ゴミ拾いから一歩進む勇気を)と抱負を抱きながらまずはコツコツすす払いです。