コラム

hummingbird No.14 我が家の環境局長

2023年の後半が始まり早1ヶ月、今月の世界平均気温が観測史上最も高くなると予想され「温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来」と表現されました。
ちょうど昨年の同じ時期に書いたコラムを読み返しても「沸騰」が連想される暑さは既に始まっていたのがわかります。
熱波・干ばつ・森林火災・洪水、様々な自然災害の規模が大きくなっていることに危機感を抱きますが、デジタル技術を防災に生かしていくという「国土強靭化計画」の改訂に期待しつつ自分にできることは小さいこともコツコツと積み重ねていきます。

さて、我が家は子供たちが夏休みに入り毎日賑やかにしております。
小学生の息子が学校便でもらってくるこちらの「こども環境情報誌エコチル」。
今回、夏休みが始まるにあたり、エコチルに載っていた東京都環境局発信の「我が家の環境マンダラート」に取り組んでもらいました。

今回息子の取り組みを側でみていて私も自分に置き換えて考えていたのですが、日頃から意識していることではなく新たな取り組みとして考えてみると、これがなかなか出てこないのです。
そこで、すっかりしまい込んでいたSDGsに関する雑誌に久しぶりに目を通して新鮮な気持ちを思い出しました。
何か新しいこともできれば素敵ですが、無理に欲張らず今の暮らしの中で大切に取り組んでいることを変わらず丁寧に続けていくことがサスティナブルだな、と気づけた良い時間となりました。

マンダラートといえば大谷翔平選手。
目標達成のために使っていたと読んだことがありますが、実際私もやってみたことがあります。頭の中で考えていたことが文字に書き出してみる作業で明確になり現実化しやすいのが実感としてありました。
今回このマンダラートが、子供向けに4区画で取り組みやすく工夫されていたので飽きっぽい息子も、なんとか埋めることができました。
大きな4つの柱として①節電②節水③ゴミ拾い④食品ロスとなっていました。
ゴミ拾いの中で「ポイ捨てしている人を見たら注意する」というのがあり、なかなかハードル高いな、と私は弱気になってしまいましたが…。
それはさておき、自分には何ができるか?と具体的に考えることは小学3年生の彼にとってとても大きな前進だと感じました。
あとは有限実行力ですね。

毎日本当に蒸し暑く、うっかりすると気持ちも弱ってしまいがちです。
まずは自分の心の平穏を大切に、そして軸がしっかり保てることで自分の周りも自然と整ってくるものかなと感じます。
自分が平和でいられるための時間・アイテム・場所・行動など、それらを上手に取り入れながら忙しさや暑さからくる攻撃をしっかり跳ね返せるようにできたらいいですね。
どうか皆さんが健やかにこの夏も過ごされますように。