2024年、新年は気の引き締まるスタートとなりました。
コロナという見えないものに長く翻弄された私たちは、『当たり前』とか『普通』という言葉で片づけてしまう『本当はありがたいこと』に日々包まれていることに気づかされたはずでした。が、制限されていたことから少しずつ以前の便利な日々に戻っていくことで、あっという間に『感謝』を忘れ始めていたように思います。大切なものは失って初めてどれだけ大切だったか、尊いことだったかに気づくものだといいますが、それはとても切ないことですね。
もう一度、この始まりの時に自分にとって大切にしたいこと、そしてそれを心から大切にできているか?日々包まれている多くの恵みを、改めて感じて感謝することを『意識』しながら生きよう、と思った始まりとなりました。
細々ながらも続いているゴミ拾いですが、煙草の吸殻の他に最近とても多くなったものがあります。プラスチック製品が割れて粉々になったものです。季節柄、劣化したプラスチックが乾燥で割れてしまい、道に落ちていると車や人に踏まれて更に粉々になってしまっているのですね。箒でなければ集められないほどの細かさで、さすがにお手上げです。それが風や雨によって水路や川へと流れ込み、やがて海へ。それを水に住む生き物が餌と間違えて食べてしまうことも多く、その生き物を食べる生き物の体に入り・・・。
海洋プラスチックの問題に触れるととても大きくなるのでまた後日にしますが、人間の無責任な行動が、美しい地球を汚したり、大切な生態系のバランスを崩してしまうことを自覚して次の行動の選択につなげていきたいです。
さて、先日東京都からあるものが送られてきました。
東京都がオリジナルで作成している防災ブック『東京くらし防災』と『東京防災』の2冊です。
昨年の9月1日で関東大震災から100年という節目を迎え、防災ブックがリニューアルされたということです。慌ただしく流されるように日々を過ごしていると、こういった大切な情報を与えられても目を通す時間も取らずに無駄にしてしまう人も少なくないかもしれません。正直わたしも、隅々まで読んだことはなかったのですが、改めて目を通してみると、有事の時にとても大切なこと、役に立つこと、家族と共有しておくべきことが沢山詰まっていて、これらを把握しておくことは親として、住人としての責任でもあると感じています。
いつもは9月になると意識していたことですが、この機会を大切に、見直しの時を持っています。
それから先日、能登半島沖地震支援として開かれていたチャリティ講座(受講料全額寄付)ということで、災害対策や災害食のポイントについてのレッスンを受講してみました。
こちらのコラムno.4 SDGsと防災でも触れていますが、日頃から『ローリングストック』をしておくことの大切さや、なるべく水や火を使わない調理法、常備しておくとよい食材(食事からしか摂取できない栄養素を意識したものなど)とその調理例などを教えていただきました。有事の時には「如何にあるものを工夫するか」ということになると思いますが、ビタミンA不足になると風邪をひきやすくなる、カルシウム不足はイライラにつながる、など日頃からそういったことを意識した食事をしていることで、大難を小難に、小難を無難に、ほんの少しでも心の揺れを和らげることに繋がるかもしれない、ということを学べました。そしてつくづく和食のすばらしさを実感しています。
2024年、どんな一年にしたいですか?
ひと月を過ごしてみて、いま、どう感じますか?
どうありたいか、どんな未来を生きていたいか、明確にすることで今一つ一つの選択が変わってくるのだと思います。何も変わらない毎日が過ごせることは尊く、その中に『意識』をもつことで日常が色づいてくるのだと思います。今年の私は、辰のように流れるようにしなやかに時に強く、日々の起こることに対し、あたたかな心で向き合い、大切なものを大切に、丁寧でありたいと感じています。今年もまた欲張りのような始まりになってしまいましたが、こちらのコラムもSDGsについて改めて17の目標ひとつひとつに触れていきたいと考えております、本年もどうぞよろしくお願いいたします。