あたたかい飲み物に体がホッとして、心まで潤されていくような そんな季節になりましたね。
ふと耳を澄ませると虫たちの音色が、深まる秋の知らせを運んでくれていたことに気づきます。
余裕のない時こそ、空を見上げて深呼吸ですね。 季節の移ろいを楽しめること、当たり前ではないこの豊かさに感謝のひと時を。
さて、9月ももう終わりではありますが、今回は防災月間ということで「SDGSと防災」について考えてみました。
ご家庭や身の回りで、いざという時への備えは出来ていますか? 最低3日から出来れば1週間×人数分の備蓄ができているとよい、と言われますが、具体的にどんなものをどれくらい準備したらよいのか、情報があふれているからこそ、正直、逆に難しいところもありませんか?
私は「とりあえず家族の人数分のセットを買っておけば大丈夫だろう」という甘い考えから、好きでもない非常食・保存食が詰まったセットを購入し、期限が切れてからどうしようもなく無言で食べた という苦い経験があります。 食品ロスは避けたいけれど、どうもうまくいきませんでした。
その時に学んだことは、「ローリングストック」です。
◎日頃食べ慣れている食品を中心に備蓄する (我が家の場合は人気のなかった缶詰をツナ缶や鮭フレークなど子供が好きなものに変更)
◎賞味期限切れにならないように、定期的に消費、補充をする。(必要量を下回らないように気を付ける)
まさに循環ですね。私たちの生活の中で「循環」を意識することはサスティナブルにつながっています。
そして私が少しずつ取り入れているのが「フェーズフリー」という考え方です。
フェーズフリーとは、日常と非日常の時間(=フェーズ)を分けることなく、非日常にも使えるものを日常に取り入れようという考えです。
防災の場合で言うと、例えばアウトドアがお好きな方はよくわかると思うのですが、キャンプ用品は災害時に役立つものが多くありますよね?テント、ランタン、寝袋、クーラーボックス、バーナーなど、わざわざ「防災グッズ」として準備するのではなく、日常の生活の中でさりげなく活用しながら非常時にも役立つ、今あるものを災害時にどう役立てるか、そういった視点で考えることを意識しています。
ちなみに、フェーズフリーといえばこちらIKEBUS|IKEBUS|豊島区公式ホームページ (toshima.lg.jp)
2019年11月から池袋駅周辺を巡回しているIKEBUSは、最高速度19Kmというゆっくり運行の小型電気バスで、災害時には移動式電源としてバッテリーに蓄電した電気を、スマートフォン約2,500台の充電や非常用照明などへ活用することが出来るそうです。
そして忘れてはいけない備えとして、家族との話し合いですね。
いざという時の連絡先、避難場所、防災グッズの保管場所、持薬の有無など家族全員で把握しておくこと。
特に、小さな子供達には少しでも安心できるように、また人以外の命についてもしっかり備えが必要です。 そして家族だけでなく、地域とのつながりも大切にしておきたいものですね。それはまた、インクルーシブ防災にもつながるのではないでしょうか?
インクルーシブ防災: 災害時に障害者や高齢者を含め誰も取り残さず、あらゆる人を受け入れるという、国連防災世界会議で示された考え方