コラム

hummingbird No.47 ことりが運ぶ幸せ

日ごとに緑がまぶしくなる中、アジサイの蕾たちも今にも咲きたそうに空を見上げている様です。
空気感も吹く風もあまりに心地よいこの季節は、散歩をしていてもついつい時間を忘れて足を延ばしてしまいます。そろそろ湿気も高くなってくる頃なので、このご褒美のような心地よい季節はほんのひと時ですね。
小学生の長男は運動会の練習が始まっています。驚くほど暑い日と、冷たい雨が入り混じる今日この頃ですが、体調には気をつけて、水分摂取も忘れずに整えながら夏に備えたいです。

今回は私にとって大切なお店をご紹介します。
~美味しいものと暮らしの道具~ 量り売りのお店『ことり』さん。
普段はハンバーグ屋さんである小さな空間、日曜日の昼間は可愛らしい彫刻の看板が顔を出します。
間借りで量り売り店を出されているのは、さわやかな笑顔のあやこさん。
出会いは昨年12月、散歩道で見たことのない素敵な看板、そして「量り売り」という文字に心が躍り、立ち寄りました。乾物、ドライフルーツ、雑貨などがこぢんまりと並べられています。
コラムNo3でもご紹介した量り売り、こんな近くにあるなんて!と興奮しました。
「今日がOPENで、お客様1号です!」と喜んでいただき、私も嬉しくて直ぐに家に帰り空き瓶など家にある容器を持って再度、買いに行きました。
※どれもこだわりの品々で、食品はオーガニック、フェアトレード、無添加、環境に配慮した作り方、伝統製法。雑貨はあやこさんが実際に試して長く使い続けているもの。

あやこさん、平日は斗々屋というゼロウェイスト専門の会社で全国の量り売り店への卸担当をされています。
高校時代から環境問題に関心はあったものの、社会に出てからはひっそりと自分の中で大切にしながら蓋をしてしまっていた気持ち。ある日、環境活動家である谷口たかひささんのお話が「雷に打たれた」様にあやこさんに衝撃を与えます。同時に自転車で転び骨折をして何もできなくなったことが大きな一歩を踏み出すきっかけに。一念発起し、会社を辞め、斗々屋のお店へ向かい「働きたい!」と現在も継続されているお仕事が決まったそうです。

仕事で全国の小さな量り売り店と関わる中で、ご自身もやってみたいという気持ちが芽生える。「店を持つということが自分の一番の表現方法」、仕事は続けながら週末に出来るところを探しはじめ、地域のイベントで知り合った人とのつながりで、外での出店なども経て『室内で定期的にできる』今の形にたどり着いたそうです。

多くが溢れかえる現代で、とても大切な存在ですが、現実は難しい。
「全然家賃をpay出来ていない」「自分がお金を払いながらお店屋さんごっこをさせてもらっているような状態」ご自身の平日の仕事がなければ回らない状態。
それでも、「ワークショップなどもやるとそれに絡めて来てくれる人もいるかなと思い、そういった仕掛けもしていこうと思っている」と前を向くあやこさんの目はとても優しく澄んでいました。
最近行われた「初めてのコンポスト講座」、大成功だった様子はお店のinstagramから見ることができます。

人気なのは私も大好きな「チョコがけイチジク」で、今回も残り僅かでした。
我が家の息子はドライフルーツが大好物でパイナップルはすぐなくなってしまうほど。私は「キクラゲ」娘のお弁当に大活躍の「えびしお昆布」がお気に入りです。「サングリアの素」はワイン好きなあの人に、ちょっとしたお土産にも良さそう。
今回購入したフェアトレードのオリーブの木でできたスプーンは、天然の木の柄と感触が柔らかく、使い心地がよいので毎日何度も出番があります。
この手に届くまでの長い物語を想うと、大切に使い続けたいと思えるのですが、本来私たちの身の回りのものすべて、そのような想いで大切にできたら、と感じます。
私が大切にしたい想いをそっとあたたかくで包んでくれるお店。
「世の中が優しさでまわるといいな」、あやこさんの言葉はきっと「ことり」から広がっています。

※夏季は食品管理安全上の都合でお休みになります。詳細スケジュールは随時Instagramで。


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