コラム

hummingbird no.3 ゼロウェイストⅡ

黄金色の稲穂は頭を垂れ、甲子園の閉幕とともに、あっという間に長雨の気配を感じ始めています。 今年のお休みは3年ぶりに移動規制もなく、旅を楽しむ方もだいぶ増えていましたね。 パワーチャージはできましたでしょうか?

さて、今回は「ゼロウェイスト第2段」として、日本のある町の取り組みをご紹介します。

徳島県勝浦郡上勝町。
上勝町といえば、葉っぱビジネスと呼ばれる「つまもの」の生産・販売で知られていますが、2003年9月に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を出した自治体でもあります。
現在ではリサイクル率80%以上を達成。徹底した分別は13種類45分別、町民ひとりひとりの本気と町全体の協力体制が未来の子どもたちと美しい自然を守っています。

こちらが宣言の内容です。ゼロ・ウェイスト宣言 | 上勝町 (kamikatsu.jp)

日本はこれまで、COP25と26で2度、化石賞を受賞していますが、自治体単位ではこんなに未来を考え前進しているところがあるのは希望ですね。

ネイティブアメリカン、イロコイ族の格言に「どんなことも七世代先まで考えて決めなければならない。」というものがあります。
何かを決める時、その影響で7世代先の子孫が幸せになるかどうかが判断基準ということです。
上勝町の取り組みを知った時、私はこの格言を思い出しました。
そして自分もそうありたいと思うのです。
上勝町では、その取り組みを広く発信、世界中だれもが学べる施設もあり(宿泊可能)、私はいつか行ってみたい と思い続けています。

※現在、上勝町の他にも4自治体がゼロ・ウェイスト宣言をだしており、様々な自治体がゼロ・ウェイストを推進しています。大事なのは、各自治体がそれぞれの個性・特色を如何に活かし、サスティナブルであれるか、なのだと感じています。

出てしまったごみをリサイクルすることももちろん大切ですが、これからすぐにできることとして私が日常で意識していることは、とにかく「本当に必要か?」ということをよ~く考えることです。(STOP衝動買い!)
そしてなるべく物を増やさないことを心がけています。
不要となったものが「ごみ」となる場合には「燃やされる」のか、素材によっては燃やすこともリサイクルもできずに行き場を失い海を漂うのか、劣化してマイクロサイズになり海の生き物や人間の体に入るのか・・・
大量生産・大量消費そして大量廃棄・・・
ごみとなってその手から離れる時、それで終わりでなく、その先の行方を想像することで、少しでも変化がうまれるかもしれません。

そしてもう一つご紹介したいのは「バルクショップ」です。
パッケージフリー、つまり容器持ち込みの量り売りのお店です。
私が利用したことがあるのはTotoyaさん株式会社斗々屋 – ゼロ・ウェイストな量り売り (totoya-zerowaste.com)、当時は近所にあったのですが現在は移転して規模も大きくなっています。
日本初のゼロウェイストなスーパーマーケットで食品や生活用品、驚くほどの品揃えですよ。
量り売りのお店自体、数年前は国内にほとんどありませんでしたが、最近は全国的に増えてきているようなので機会がありましたら是非一度、容器をもってレッツゴーです。