本工事は令和4年7月から令和5年2月までの約7カ月間の工事期間でした。
修繕工事としての工事内容は当て板補強工、現場塗装工、薄層舗装工、橋面防水工、高欄嵩上げ工、排水受け設置工、排水樋設置工、排水管補修工、照明灯取り替え工となっています。本横断歩道橋は1967年度に架設されていますから、五十余年を経過していることになります。塗装の剥がれや錆も目立ち、大きなものではないものの一部には車両あるいは積み荷の一部との接触が原因と思われる主桁の傷も見受けられました。
国土交通省は「老朽化の現状・老朽化対策の課題」として定期点検に関する省令・告示をし、2014~2018年には1巡目の定期点検がスタートして「本格的なメンテナンス」に舵が切られました。本歩道橋は歩道橋定期点検要領をもとにした点検で、レベルⅢの「早期措置段階 構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態」と判定区分が報告されていました。
歩道橋の全面的な老朽化対策として行われるために、当て板補強工や塗装工、橋面防水工や薄層舗装工などのいくつかの専門的分野の工種がひとつになって工事が行われました。各工程にはそれぞれの技術を持った技能者があたり、長い工事期間において現場の顔ぶれも変わります。塗装剥離の状況や薄層舗装工のコテさばきなどの限られた現場の中での作業は動画でご覧ください。
工事期間中は、周辺の歩道橋利用者への影響を最小に抑えるために各工程間のつなぎ・調整は大変重要な作業となりました。地元の方々への告知・説明をおこない、ご理解を得、ご協力をいただく中で、無事に竣工となりました。
工事名 : 橋りょう補修工事(柏崎中部歩道橋修繕工)
工事場所 : 主要地方道東松山鴻巣線/東松山市柏崎地内