施工事例

2021年9月-入間白岩林道改良工事

鉄道もコンビニもない。島しょ部を除けば東京都唯一の村である檜原村は、かつて甲州道中の裏街道として甲斐と江戸をつないでいました。木材や木炭づくりが村の主なる産業で、江戸で大火があれば大量の材木が出荷されていましたが、現在は輸入材に押されて価格は10分の1を下るほどと言われます。
65歳以上の高齢化率は50%超。5人にひとりは80歳以上という高齢化の中で「今の私たちがこの地の生活を楽しめなければ、外から人は来ないし縁もできない」と、古(いにしえ)から厳しい環境の中で生活を続けてきた人々は、檜原村に魅かれて移住して来た人も交えて紅葉(もみじ)山づくりを進めているそうです(NHK「新日本風土記」より)。
最近ではアニメ「鬼滅の刃」嘴平伊之助聖地として知られ、多くのアニメファンが大嶽神社を訪れるようになりました。

「防護柵」は当社の主力製品(工事)のひとつです。本工事ではこれまでのコンクリート構造物を路肩に設置して防護機能を持たせたものを新たな基礎構造物に替え、そこにガードレールを設置しました。
防護柵は国内メーカー各社がそれぞれの形状で生産販売していました。国内の需要が拡大して1972年に統一タイプが誕生しました。以来、全国津々浦々に設置され、交通安全施設として大きな役割をして現在に至っています。当初は白色で生産されていましたが、設置個所の環境や地域が設定した色が選ばれることもあります。東京都の緑色や山口県の黄色(夏みかん色)。観光地では視線誘導効果と景観の両方に配慮された道路内側が白で外側と柱が茶色などの例もあります。また、最近は景観に配慮したダークブラウンやグレーベージュなどが採用されることも多くなりました。


工事名:入間白岩林道改良工事
工事場所:東京都西多摩郡檜原村数馬地内
工事期間:2021年5月-2021年9月