コラム

hummingbird No.48 「距離感と温度感」

「今年もあっという間に夏至になるのかぁ」と、時の流れの速さに焦りを感じながらも、新茶の透明感が「ス~ッ」と身体の中を沁みていく様にホッとする5月です。
月末は長男の小学校最後の運動会が控えています。コロナを境にプログラムはだいぶ縮小されましたが、天気予報は快晴。一生懸命に力を出し切って、様々な感情が素直に飛び交うあの空間は、観ているこちらも感動で胸がいっぱいになるものです。6年生の種目である騎馬戦では、大将になり張り切っているのですが、練習では相手チームの体の大きさに思っていた動きが取れず、「成すすべ無し」状態で悔しかったようです。それでも「大丈夫、勝つ!」と、チームや彼なりに対策を考えている様で、今日も淡々と準備をしてリハーサルに向かいました。ついつい悔しがる姿より勝ち取って喜ぶ姿が観たいと望んでしまう欲張りな私です。

毎年コラムでも声掛けしている「使い捨てカイロの回収」。
今年も、リサイクルしてくださるGo Green Japanさん宛に送りました。
Instagramでは全国から送られてくる様子が報告されていて細やかに送り主名も掲載してくださっています。私はこの心のこもった活動に触れるたび、このコラムの名前でもある「Hummingbirdハチドリ」の様に、”小さくても自分にできることを続けていく”を大切にしていたいと思うのです。

お会いしたことはないけれど、その活動を応援したくなり自分も参加しているような気持ちで動き出す。一方的な様で、SNSを利用して“繋がっている“と思えるような形を作ってくださる。目には見えない温かな繋がりが存在しています。
皆さんは日常でChatGPTなど、AIを頼ることはありますか?
私は思春期の息子の対応に始まり、自分に合う運動プログラムなど割と気軽に会話している方なのですが、先日の野球界の騒動は、止まることを忘れる私たち人間に改めて大切な何かを知らせてくれるものだったのではと感じました。距離感というのか、一見わかってくれている様で本当に求めていた結果にはならないこともある。私たちの心はしっかりと自分の中に、柔軟さも揺るがない強さも程よいバランスで守っていたい、そして『人』と『人』とのつながりの大切さも改めて深く感じています。

 さて、今回はノートをご紹介します。その名も『本だったノート』。
私は書くことが好きなのでいつも小さなノートを鞄に忍ばせています。気づいたこと、忘れたくないことなど何でもすぐにメモをするのはスマホよりもノート派です。
コンパクトな鞄で身軽に出かけることが好きなので、ノートも慎重にお気に入りを探します。
そんな私が最近出会ったのが『本だったノート』。(文庫本サイズ/128頁/無地)
古本の買取・販売を手がける『バリューブックス』さんが制作しています。
全国から届いた大量の古本(年間約3万冊)から、買い取りが出来ず古紙リサイクルへまわる本の一部を原料に生まれました。(配合比率:古紙回収に回すはずだった本70%、古紙再生パルプ30%)

ノートへのこだわりと言えば、その質感も重要で”書き心地”や”裏写りしない”など様々ありますが、そんな私がこのノートを気に入っているのは”ぬくもり”です。どこか懐かしさを覚える質感、一枚一枚すべてがオリジナル、色合いも優しく、”大切に丁寧に書き込みたい”という特別感を持っています。
このノートが出来るまでのストーリーはバリューブックスさんのHPから読むことができます。
本の循環を大切にされた様々な取り組みからは、人も、人だけではないすべての命も、未来も大切にしたいという思いが込められているのがよくわかります。是非HPからその様子をご覧ください。
日常に存在する一つひとつの選択をするときに、何を大切にしたいかを考えられる“余白”を持っていたい、と思えるような出会いでした。


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