
子どもたちの春休みが始まりました。年度末で忙しい方も多いかと思いますが体調崩されていませんか?花粉やら黄砂やらで窓を開けられないことがもどかしいですが、新しいスタートを前にやる気が出てくる頃でもあると思います。我が家の子どもたちはそれぞれ長く続けてきた習い事を見直し、『来年度はこんな自分になりたい!』と張り切っています。この気持ちがフレッシュなうちに私がサポートできることを楽しみながら、自分自身の新生活準備も整えているところです。
いつだって何かを始めようとするとき”今の自分”が一番若いから、思い立ったらどんどん行動していく軽やかさを大切にしたいです。最近久しぶりに味噌を仕込んだのですが、初の試みとして密閉に「酒粕」を使ってみました。薬膳の先生がおススメしていたので早速取り入れてみたのですが、味噌が出来上がる頃には嬉しい副産物ができるかととても楽しみです。

さて、『世界幸福度報告World Happiness Report』をご存知ですか?
これは、国際連合の持続可能開発ソリューションネットワークというところが2012年から発行している幸福度調査のレポートです。世界各国(今年は147か国)の約1000人に対し”自分の幸福度(生活満足度)が0から10のどの段階にあるか”自己評価してもらい、得られた回答の過去3年間の平均値をスコアとしランク付けしています。
6つの指標「一人当たりGDP」「健康的な平均寿命」「社会的支援・周囲のサポート」「人生で何をするか選択の自由があるか」「GDPにおける寄付実施者の度合い」「国への信頼度・腐敗の少なさ」。
今年も3月20日『国連国際幸福デー』に2025年版のレポートが発表されました。
この数年、毎年上位を北欧諸国が占めています。
1位 フィンランド 2位 デンマーク 3位 アイスランド 4位 スウェーデン 5位 オランダ
フィンランドの首位は8年連続。この要因は様々あると思いますが、フィンランド好きでいくつもの本や映画で親しんできた私が挙げたいのは2点あります。まず、充実した社会福祉制度。子供たちは個性が尊重され、競争よりも学びの楽しさを重視。保育や教育に関するサポートが充実していて就学前教育(プレスクール)から大学院までの学費が無料となっており、給食費は高校まで無料、教材費・通学費用は義務教育まで無料。
すべての児童が16歳になるまで、親の所得に関係なく児童手当が給付されます。家庭と社会が一体となって子育てを支援している。所得制限や子供の人数でサポートが変わる日本の現状下ではうらやましい限りです。(教育だけでなく労働者に対する社会保障にも力を入れています。)

そして、自然との共生も挙げられます。”自然享受権”という法律があり、誰もが自由に自然環境を享受できる。国立公園内、私有林地内関係なく。もちろん生態系や他人に損害を与えない範囲内ですが。
国民の9割が毎週サウナを愉しんでいるという文化も大きな理由に繋がっていると思います。自宅にサウナがある以外に公共サウナとなると自然の中にあるものが多く、サウナ後にはそのまま海や湖にダイブして火照りを冷ます伝統があります。日本でもサ活(サウナ活動)が流行り、サウナに入って「ととのいました~」とSNSで報告している有名人もよく見かけましたが、日本人の表現した「ととのう」は、サ活により多幸感や恍惚感を感じたり、リラックスした状態になることを言うそうです。そんなサウナ、実はフィンランドが発祥の地で、2020年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。様々な健康効果もあり、まさに「ととのう」ことが日常に自然に組み込まれているのでしょうね。ライフワークバランスが整っていることもよく見聞きしますが、俗にいう”ONとOFFの切り替え”がしっかりできている、もしかしたら生活の中でONとOFFなどという感覚もないくらい自然な流れなのでしょうか。
と、フィンランドのことになるといつまでも書き続けてしまいそうなので、レポート結果に戻ります。日本は2023年の47位から2024年は51位、2025年はさらに4つ下げ55位。
円安の影響が大きく、一人当たりGDPのスコアが低下したことが大きな要因とされているようです。特に若い世代30歳未満の幸福度の低さが目立ちました。
あらゆる価格設定が上がり、もはや感覚が麻痺してしまいそうですが、国の対策としてはすべての国民に平等であり、持続可能なものであることを切に願います。
ところで、私は一度もこの幸福度調査の対象になった経験がありませんが、身近にいらっしゃるのでしょうか?今回自分だったらどう答えるだろう?と考えてみましたが、皆さんはいかがでしょうか?
それぞれの価値観も、環境も全く異なるわけですが、幸福は自分次第だなというのが私の考えです。
J-WAVEの朝番組で別所哲也さんもいつも仰っています。「ご機嫌は自分でつくるもの」。