二十四節気『霜降ソウコウ』となり、冬の気配を感じます。
ザクロの枝が塀を超えお隣へ行きたがるので、切っては伸び、切っては伸びを繰り返していましたが 気づけばいつの間にかそれも落ち葉掃きに変わりました。
勢いのあった緑が変化し、カサカサと乾いた音を出しています。
ここから年末までがあっという間なのがいつもの流れ、そこを今年こそは年内にやっておきたいことを書き出して一つでも多く叶えていく!一つでも! 年末の足音が近づくとまず最初に大掃除のことを考えます。
年末にバタバタしたくないので”大”掃除ではなくこまめに整えることを心がけていますが、気合の必要な分野もあるので、その辺りの計画を練り始めました。
今向き合っているのは『思い出の品々』の整理、主に写真・子供たちの作品類。
今年度、子供のPTAで『広報』を担当し、行事の撮影をする機会が多くあります。
出産の時に張り切って購入した一眼レフに触れたのは何年ぶりでしょう。
セットされたままのSDカードには小学生のまだ愛くるしい娘が運動会の勝利をくしゃくしゃの笑顔でとび跳ねて喜んでいる姿が残っていました。
15年の間にはスマホのカメラ機能も驚きの進歩で、もはやスマホでいいのでは?とも思いますが ファインダー越しに構図を考えたりなんだりしながら子供たちの瞬間瞬間と向き合う時間が、今はとても有意義に感じています。
一方で、先日息子と訪れた奈良県大神神社の三輪山では、登拝(三峯の奥宮へ行くような感じです)の際、山そのものがご神体とされているため約束がいくつかあり、『一切撮影禁止』もそのひとつ。なので、感動で思わずスマホに残したい衝動に駆られる場面は何度かありましたが、その分、その瞬間をしっかりと心に焼き付けてその時の自分の心をじっくりと感じ切り、次の一歩を踏み出しました。
子供たちが幼少期に通っていた幼児教育の場も、運動会以外の子供たちの発表の場では撮影が禁止されていました。残されたものは家族や、または一人の時でも振り返り懐かしむ時間というのもまた心が満たされる素敵なときではあるのですが、あとには残らないからこそ、その瞬間を味わい尽くす、感じきる。その時のエネルギーの集中力と言ったら、その場のすべてがその人の『いま』に集まっているのですから、すさまじいパワーかもしれません。
久しぶりに、そんな風にカメラ越しではない、この目をこの耳をこの心を全身フルで感じきる、を楽しんでみようと思います。
いつまでも残しておきたいものも、いつまでも残されて困るものになったら悲しいですね。
何事も見直す時間を計画的に持つ。
これを機にスマホの中身も思い切り整理することを『年内することリスト』に加えてみます。
話はガラリと変わり、お笑い芸人の千原ジュニアさんがYouTubeチャンネル内で”生理痛を疑似体験”するというものがあったのですが、ご存知ですか?これは是非多くの方に見ていただきたいものだと思いました。
私自身が経験していますが、重度の人は本当に苦労するものなのですが、社会的には触れてはいけないような 、理解があるようでわりと冷たい、本当の意味では全く分かっていないし分かろうとも思わない、ひっそり苦しんでいるものだったと思うのです。どれだけ辛くても学校も仕事も『休む』という選択肢はなかったし、辛くて笑顔を作れなければ「なんか機嫌悪いね」「生理か」など心無い言葉をかけられたりしたものです。
それが今や、その目には見えない苦しみに寄り添う場を作ったり、実際に体感してみる人がいる。
なんて良い時代になったのだろう、と感動で嬉しくてたまりません。
人生経験において、苦労や辛いことも必要だと思います。そこから生み出すものがその後の人生や世の中にプラスに働けば最高です。
でも、改善できることを「昔はそんなの耐えていたんだ」とか「自分の時は当たり前だった」などと変化しないことに成長はありませんね。
そしてまたここで大切だと思うのは、”生理痛がどれだけ大変なのか少しでも分かった”で終わりではなく、自分には経験のない辛いことがあることを知る、そして優しい心でそこに寄り添うことができたら社会は温かいと思うのです。
例えば、女性は生理だけでなくその後は『更年期』の様々な症状で苦しむ人が多くいます。
それはよく聞くことだと思いますが、逆に男性にも『更年期障害』があるのはあまり一般的に知られてはいませんよね?私は植物療法士の先生からうかがって初めて知りましたが、そうなのです。
40代から徐々に出てくるそうです。日々社会で、家庭で一生懸命なひとたち。お互いを労わり合い、優しい心で支え合っていきたいですね。
健全な社会は健全な心から。誰にでも優しい社会をのこしていきたいです。
まずは優しい一言を、今日早速。
「いつもありがとう」。