コラム

hummingbird No.11 くらしのこと

ずいぶん暖かい日が続いたので、もこもことした衣類をしまったら肌寒い日が続いて重ね着をして着ぶくれ、なんていうことになっております。
朝晴れていたのに午後には強い雨に雹まで降る等、忙しい空模様ですね。

さて、2月には光熱費の請求額に思わず声を上げ3度見位してしまいましたが皆さんはいかがでしたか?物価の上昇で生活の見直しをされている方もいらっしゃるかと思います。
我が家も教育費の山を登り始めているので切実な問題で、日々の生活や未来を見据えながらの見直しをしております。
各家庭のスタイルで大切にしたいポイントやこだわりなど様々ではありますが、
今回は私が日常生活の中で実行していて実は〝家庭経済にも地球環境にも嬉しかったこと”をいくつか紹介させていただきます。

①洗剤類の見直し
我が家は食器用洗剤がありません。また、掃除用にバス、トイレ専用洗剤などもありません。食器は「びわこふきん」で洗っています。
びわこふきんは1970年代に琵琶湖で合成洗剤が原因のひとつといわれる赤潮が発生し、周辺住民の方々が合成洗剤を使わないように、と「石けん運動」がおき、その運動と並行して洗剤を使わずとも食器などを洗えるもの、と誕生したそうです。
油汚れが気になるときは自家製ウエス(古布を小さく切ったもの)や、その日に出た野菜の皮などで拭きとってから洗います。
掃除などの洗剤には重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・酸素系漂白剤の粉を常備していて汚れの質によって使い分けています。水で溶かしてスプレーに入れて使うのでかなり長持ちします。

②ラップ不使用
ラップの代わりに「蜜ろうラップ」を使っています。
蜜ろうラップはお好みの布に溶かした蜜蝋を塗って作ったものですが。
肌のぬくもりで程よく柔らかくなり食品を包んだり蓋の役目も果たします。熱に弱いのでレンジでは使えませんがレンジで食品を温めるときは耐熱性の保存容器を使えばラップは無くても困ったことがありません。洗って何度も使えます。
③さらしの活用
キッチンペーパー代わりに食材の水切りや冷蔵庫に保管するときに包んだりしています。洗って何度も使えます。

④調味料手作り
味噌など出来るものは自家製に。麹を使って塩・醤油・中華麹が常備してあると普段の料理はだいたいOKです。
旨味や柔らかさが出て深みが増すうえ、腸にも良いので一石二鳥!
もうちょっと余裕ができたら醤油も作ってみたいです。
⑤国産の旬のものをいただく
旬のものは栄養が高く何より「おいしい!」、国産を選ぶことは食料自給率UPやフードマイレージ(食料の生産地から消費者の食卓に並ぶまでの輸送にかかった「重さ×距離」を表した数値)の低下=CO2排出量削減につながります。

少々ストイックなものもあったでしょうか。
私も始まりは面倒だったこともあったかもしれません。便利に慣れすぎてわざわざ手間をかけることは避けられがちです。でも便利に慣れていったように、変化してみればそれにもまた徐々に慣れていきいつしか習慣になっているものです。我が家でびわこふきん使用歴は9年になりましたが最初は家族も洗剤の泡で洗うのに慣れていたので違和感で「洗えているか不安」と言っていましたが今や手荒れもないし気持ちが良くこれが我が家の当たり前になっています。 とはいえ、忙しい日々の中で何を優先するか、心地よい暮らしは人それぞれですが、自分にとってのサスティナブルを考えるときにほんの少しだけでも地球にもどうか?をプラスしてみませんか?