『一陽来復』=「一陽が来て、また巡り戻る」古代中国の書物「易経」に出てくる言葉です。冬至は一年で「陰」が最も極まった日であり、その翌日からわずかに「陽」が生まれます。「好転の兆しは最も苦しい時に芽生える。良くないことが続いた後、物事がようやく良い方向に向かう」、太陽を神とみなしていた古来の人々は冬至を太陽が生まれ変わる日としていました。新たなスタートということでもありますね。今年の冬至は頂き物の大きな「鬼柚子」をお風呂に浮かべ、一年の疲れを癒しました。深呼吸をするとほんのり漂う優しい柚子の香りは心身がリラックスでき、冬至に限らず楽しみたいものです。
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早いもので、2025年も静かに幕を閉じようとしています。どんな一年だったでしょうか?
SDSN(持続可能な開発ソリューションネットワーク)が発表している「持続可能な開発目標報告書」によると2025年SDGs達成度ランキングで、日本は19位(スコア80.66)でした。
※2025年は国連加盟国193か国のうち167か国が対象。スコアは17の目標全てに対する進捗状況を総合的に評価したもの。スコアは0から100。(100で達成)
上位3位は北欧が占めていて1位フィンランド、2位スウェーデン、3位デンマーク。
コラムNo.34「自分でととのえましょう」でご紹介した『世界幸福度報告』でも、上位は北欧でしたね。この人生で必ずオーロラを観に北欧を訪れたいと思ってきましたが、その想いは益々大きくなっています。
とは言っても、どこまでこのランキングが平等につけられているかわかりませんが、目標達成のためには支えあい、補い合いが重要かと思います。世界全体で達成見込みである目標はわずか17%しかないそうです。そして世界平均で2030年までに達成できる目標は残念なことに1つも無いと。特に「目標達成に向けて軌道から大きく外れている」とされるものは、目標2『飢餓をゼロに』、11『住み続けられるまちづくりを』、14『海の豊かさを守ろう』、15『陸の豊かさも守ろう』、16『平和と公正をすべての人に』の5つ。
要因としては「持続不可能な消費」や『有害廃棄物の輸出』『違法取引』『不公平な租税競争』、また「SDGsの達成度と生活満足度が他を上回る先進国が、CO2の排出、生物多様性への脅威、労働災害といった環境及び社会経済への負の影響を海外に生み出している」とも指摘されています。
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個人的には2025年、どんな一年でしたか?
私は行動よりも思考に偏りがちな癖を治すべく、気になったことをすぐに行動してみる努力をして、振り返ってみると小さいながらも達成できたことがいくつもあり、来年は更に行動力を磨いていこうと思っています。また、抗わずに進んでいくことで新しい経験や出会いにも恵まれました。
そう簡単に思うようにはいかないもどかしさや、気持ちがまっすぐに伝わらない悲しさなども日々ありましたが、そこから得られたことも多くあったと思える締めくくりに出来ているので、大きな成長として自分をほめたいと思います(笑)。
また、お手上げになり降参したこともありました。
それは体調の変化です。更年期と片付けてよいのかわかりませんが、ここ数年の中で一番様々なクリニックにお世話になりました。日頃から気をつけていたはずなのに、ちょっと無理が続くと免疫力がガクリと落ち、途端にあちこちがやられてしまいました。それもきちんと治さずに無理をすると悲しいほど長引いてしまう。”気合い”で済まないことが多くなってしまいショックでした。
同時に、若かりし頃を懐かしんでもどうにもならず、そんな「いま」が一番若いという現実を前向きに捉えて、しっかり身体を鍛えようと思えました。
心も身体もどちらも健康であることを基本として、来年も新しい体験を沢山していきたいと思います。
やはり『慈愛ご自愛』あってこその平和です。自分が癒されていなければ、周りへ本当の愛を贈ることなどできないですね。
年末は今年の疲れをしっかりと癒し、「よくがんばってる!」と自分を労わり感謝して、軽やかに新年が迎えられますように。
2025年も大変ありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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