2024年GW前半は真夏日となりましたがいかがお過ごしでしょうか?
子の成長とともに私自身行動範囲にも変化がありまして、できれば避けたい時間帯に混雑した電車に乗る機会も多くなりました。先日ラッシュ時に、やれやれと乗車した電車でしたが、とある駅停車前のアナウンスが「本日も本当にお疲れさまでございます、どうぞお気を付けていってらっしゃいませ。またお帰りもお待ちしております」と! “やれやれ心”が一気にとろけました。
何気ないいつも通りの、決まりきった言葉ではない。寄り添うようなぬくもりのある言葉がほんの一瞬入っただけで、まるで違う空間に瞬間移動したかのような、それほどのパワーを感じます。文字にしてみるとそれこそ決まり文句のようでもある労いや気遣い、感謝の言葉かもしれませんが、“心の乗った言葉の力”に感動した時でした。不思議とそこにはやわらかい音(声)となって発せられる魔法のようなものもついてくるようです。自分の発する言葉にもそんなあたたかさを込められたら、そして一つ一つの言葉も”選ぶ“ように心を込められる余裕を持っていたいものです。
4月22日は『Earth Day』でした。アースデイとは、1970年、米国上院議員のゲイロード・ネルソンが環境問題の討論集会を開催したことを機にスタンフォード大学に通う一人の学生デニス・ヘイズが「”母の日”や”父の日”があるのに”地球の日”がないなんておかしい」と呼びかけ、4月22日水曜日、平日の”何でもない日”を”地球の日”としたことがはじまりです。同じ意思を持った国民約2000万人が何らかの形で地球への関心を表現するアメリカ史上最大のイベントとなったそうで、それから毎年世界中で様々なイベントが行われ続けています。特に決まりはなく、自由で多様、それぞれが自分に出来ることでアクションに参加できます。例えば、自然を感じるために登山をするでも、ゴミ拾いをしてみるでも、夜の数分間電気に頼らずキャンドルで過ごすでも、またはイベントに参加してみたり、自分にできる形で地球や環境のことを考え行動するムーブメントです。
日本では1990年が第1回目としてはじまり、全国各地で実施されていますが、東京では毎年4月22日前後の土日に、代々木公園を中心として大規模なイベント・企画が行われています。ちなみに、銀座の歩行者天国も、アースデイがきっかけで、最初は自動車のボイコットとしてのアクションとして始まったそうです。結果、実施した際の一酸化炭素や騒音、交通事故が激減したことから全国に広まっていったのですが、次第に路上ライブなどが流行することでそれまで日本の文化にはなかった『歩き食べ』が当たり前になっていき、騒音やごみ問題が出てきたため廃止となったところが増えたそうです。
2020年には英国ファッションブランドの『ステラマッカートニー』が、”FOR US、EVERY DAY IS EARTH DAY(毎日がアースデイ)”というメッセージを発信しています。
そうですよね、あまりに多くのものが溢れすぎた世界になり、便利さと引き換えに、私たち人間は大切な何かを置き去りにしてきてしまったところがあり、記念日という存在で1年に1日だけでも心をそこに向き合わせることができたら。ほんの少しでも変化は生まれると信じています。でも本来、記念日でなくとも大切に感じ感謝して行動することができたら。お腹がすいたら食事をいただく、時間が来たから仕事に行く、ちょっと疲れたから一休み、そんな流れるような日常の中に「地球に感謝する時間」が自然にあったならば。。。
ステラマッカートニーの父であり、元The Beatlesのメンバーであるポールマッカートニーは環境保全や動物愛護に取り組んでいて、2009年に『ミートフリーマンデー(週1日、肉食を控えよう)』を立ち上げました。