森林管理道は、適切な森林の整備や木材・林産物の搬出を行うため、トラックや林業用車両などが森林へ容易にアクセスできるように設置した道路です。林業用車両が走行するための道路で、一般道路と異なって時速20kmで走行する基準で作っています(埼玉県HPより)。林道は未舗装の箇所も多く、乗用車での走行には十分な注意が必要です。
本工事は、土工、舗装工を中心に行われ、付帯して防護施設工(ガードレール)、大型ブロック積工、鋼製L型擁壁工、等が含まれています。市道(秩父市管理)に接続する形で延びるこの森林管理道は、起点から終点までの全区間が整備されるまでには暫く時間を要するようです。
現場は、林道ならではの急カーブ、急勾配が含まれ、すべての工種において、カーブ、勾配への対応が求められる工事です。今後続けられる一工区ずつの工事の積み重ねで全線の整備が成されるものと認識し、きめ細かい管理が基本となりました。
御岳山線森林管理道は旧秩父郡荒川村贄川地内から旧大滝村までを、御岳山の山頂付近南側を回るようにして走る道路です。秩父御岳山とも呼ばれるこの山を開山した普寛上人は大滝村に生まれ、信州御岳山、越後八海山、上州武尊山を開山しました。また、御岳山に並んである猪狩山は日本武尊が東征の帰路で猪を狩ったという伝説の山で、多くのハイカーが訪れるルートにもなっています。
工事名 1繰御岳山線森林管理道舗装工事
工期 2020年7月~2021年1月
発注 秩父農林振興センター